家を買うためのファーストステップ
「予算設定」で、住まい選びの9割が決まる
家を購⼊する際、最初にすべきことは「物件探し」ではありません。
もっとも重要な第⼀歩、それは「予算を決めること」です。
予算を曖昧なまま動き出すと、「いい家が⾒つかったのにローンが通らなかった」「時間を
かけて内覧したのに購⼊できなかった」といった“無駄⾜”になるリスクがあります。
⼤きな買い物だからこそ、最初に正しい準備をすることが、その後の住まい選びをスムー
ズにし、後悔のない選択につながります。
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◆ 住宅ローンの⽬安:「年収の7〜8倍」が⼀般的
住宅ローンで借りられる⾦額の⽬安は、年収の7〜8倍とされています。
たとえば年収500万円であれば、おおよそ3500万〜4000万円が⽬安です。
ただしこれは「借りられる可能性がある額」であって、「返済していける額」ではありませ
ん。
重要なのは、無理なく返していけるか。予算は“⾝の丈”に合わせて決めることが肝⼼で
す。
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◆ 「借りられる額」より「返せる額」で考える
ローンを組めたとしても、家計に余裕がなければ⽣活は豊かになりません。
毎⽉の返済額が⼤きすぎると、趣味や旅⾏、教育、⾃⼰投資に使えるお⾦が減り、「住んで
から後悔する」ことになりかねません。
家の購⼊はゴールではなく、新たな暮らしのスタート。
家を買った“後”の暮らしも⾒据えて、返済額を算出することが⼤切です。
以下は、35年ローン(固定⾦利1.0%想定)で購⼊した場合のおおよその⽉々の返済額で
す。
・物件価格: 30,000,000円 35年ローン 80,000円/⽉
・物件価格: 50,000,000円 35年ローン 130,000円/⽉
・物件価格:100,000,000円 35年ローン 300,000円/⽉
※⾦利や条件により異なりますが、あくまで⽬安としてご覧ください。
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◆ ライフスタイルに合わせて“住み替える”という考え⽅
家は⼀⽣に⼀度の買い物、と思われがちですが、ライフスタイルの変化に応じて住み替え
るという選択も、今ではごく⾃然な考え⽅になっています。
たとえば、「独⾝時代」「⼦育て期」「定年後」など、暮らしのスタイルは時間とともに変わ
っていきます。
その変化に合わせて、無理のない予算で“今の暮らしにちょうどいい家”を選び、数⼗年後
にはまた新しい住まいへ移るという柔軟な視点があってもいいのです。
そのためにも、⽉々の⽀払いが重すぎないこと=住み替えの⾃由度を保つことにもつなが
ります。
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◆ 返済期間は35年だけじゃない。50年ローンも視野に
近年では、35年ローンだけでなく、50年ローンという選択肢も増えています。
返済期間が⻑くなる分、毎⽉の返済額は軽くなり、⽣活のゆとりを保ちやすくなります。
もちろん、利息の総⽀払額は増えますが、「今の暮らしの安定」と「将来的な住み替え」
を考えたときに、50年ローンが合理的な選択になることもあります。
⻑期的なライフプランを⾒据えた柔軟な判断が⼤切です。
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◆ 他に借⼊があると住宅ローンに影響する?
⾞のローンやクレジットカードの分割払いなど、他の借り⼊れがある場合は住宅ローンの
審査に影響します。
これらの借⼊が多いと、希望する額の住宅ローンが組めなくなる可能性もあります。
したがって、住宅ローンを最⼤限に活⽤したい場合は、他の借⼊を減らしておくことが理
想的です。
なお、奨学⾦の返済は基本的に⼤きなマイナスにはなりにくいとされていますが、事前に
⾦融機関に確認するのが安⼼です。
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◆ 予算設定ミスがもたらす落とし⽳
予算を正しく設定していないと、時間も労⼒も無駄になる恐れがあります。
例えば、年収500万円の⽅が「4,000万円の家を買えるだろう」と思い込んで探し始めた
とします。
ところが、いざローン審査をしてみると、勤続年数が短かったり、他の借⼊が影響して、
実際には3,500万円までしか借りられなかった̶̶というケースは⾮常に多くあります。
結果的に、条件に合わない物件ばかりを内覧していたことになり、貴重な時間や労⼒が失
われてしまうのです。
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◆ だからこそ、信頼できるパートナーに相談を
家探しはワクワクする反⾯、判断ミスが⼤きな損失にもつながる買い物です。
だからこそ、資⾦計画の段階から信頼できる不動産仲介会社に相談することが⾮常に⼤切
です。
収⼊・家族構成・ライフプラン・他の借⼊などをもとに、無理のない予算と適切なローン
の組み⽅を⼀緒に設計してくれるプロの存在は、購⼊後の安⼼感にもつながります。
◆ まとめ:「予算=理想の暮らしへの設計図」
予算を決めることは、「お⾦の話」ではなく「暮らしの話」です。
無理なく⽀払いながら、豊かな⽇常を実現できる家こそ、本当に価値のある家です。
家を買う前の最初の⼀歩、予算設定。
ここをしっかり踏み出すことで、あなたの理想の住まいが、ぐっと現実に近づいてきま
す。
ぜひ、信頼できるパートナーとともに、あなたにぴったりの予算を設計していきましょ
う。

